コロンビア大学のミシェル教授は、
幼少期(4歳)に自制心が育っている子供は、育っていない子供より、
SAT(アメリカの大学受験のテスト)の点数が、
大きく優れていたと報告しています。
このことから、自分をコントロールする力(自制心や自律心)が、学力を育てていく上でも大切であると言えるでしょう。
ペンシルバニア大学のダッグワース教授は、
「将来の目標に向けて、努力をし続ける力(やり抜く力)」が
将来の成功度を高める大きな要因であることを実証的に示しています。
また、才能とやり抜く力には直接関係がないこと(因果関係や相関関係がないこと)も報告されています。
つまり、生まれもった才能よりも、
「目標に向かって、あきらめずに努力し続ける心の力」の方が、
成功を決める大きな要因になり得るということですね。
【引用・参考文献】
ウォルター・ミシェル、柴田浩之著(2015). 『マシュマロ・テスト 成功する子・しない子』. 早川書房.
アンジェラ・ダックワース, 神崎朗子 訳 (2016). やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける ダイヤモンド社